現役保育士が教える、保育士の仕事内容・やりがいや辛い出来事!!

保育士とは、乳児から小学校就学までの幼児を保育する仕事です。

保育士と聞くと、子供達を預かり、お世話をするというイメージがあると思いますが、実際の仕事はどのようなものがあるのでしょうか。

現役保育士の私が保育士の仕事内容や仕事時間、魅力や大変なことをについて紹介します。

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1.保育士とは?

保育士とは、児童福祉法第18条において、「登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、自動の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」と規定されています。

2.保育士の仕事内容

保育士の役割とは、子どもたちの世話をしながら、心身の発達を促し、社会性を養うことです。食事や睡眠、排泄、清潔さ、衣服の着脱などの基本的な生活習慣を身につけさせることです。子供の成長にとって重要な役割を担っていると言えるでしょう。

それでは、そんな保育士の詳しい仕事内容を紹介していきます。

【朝】

まず、開園の準備をします。部屋の掃除や換気、開園時間になったら子どもたちを迎え入れます。送迎時に保護者の方から様子を聞き、連絡ノートを確認します。検温を済ませて、自由遊びなどをします。

【昼】

お昼が近づいてきたら手洗いやうがいなどを促し、給食の準備をします。保育士は子どもたちの様子を見ながら一緒に食事をとります。昼食を食べ終わったら後片付けを行い、子どもたちに排泄や必要であれば着替えをさせて、布団を敷いて午睡の準備へ。子どもたちが布団に入ったら、絵本などを読み聞かせてお昼寝をさせます。

子どもたちが寝ている間は、会議や連絡帳への記入、製作の準備、休憩をします。

【夕】

午睡が終わったらおやつを食べて保育室や園庭で遊ばせ保護者のお迎えを待ちます。お迎えが来たら保護者にその日の様子や伝達事項を伝えます。子どもたちを見送ったあとは、園内の掃除・片付け、戸締まりをして勤務終了です。

3.保育士の仕事時間は?

勤めている保育園によっても異なりますが、1日8時間が一般的です。

早朝保育や延長保育を行っている保育園では、「早番、中番、遅番」のシフトを組みながら仕事時間を決めているケースが見られます。

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【一般的なシフトの例】

・早番:7:00〜16:00頃まで

・中番:8:30〜17:30頃まで

・遅番:9:30〜子供が帰るまで

私が働いている保育園では、上記以外のシフト勤務もあります。

8:00〜17:00

9:00〜18:00

また、人によっては、時短で働く保育士や固定で働く方もおられます。小さな子どもさんの子育てをされている方や都合の悪い方には時短や固定での出勤ができると助かりますよね。

休日は基本的には土曜日、日曜日、祝日です。

週休2日制を導入している保育園は多いものの、土曜日や日曜日に保育園を行う保育園もあるため、平日休みとなることもあります。

4.保育士の魅力について

・子供の笑顔が引き出せたとき

保育士をしていて一番うれしい瞬間は子供の笑顔が見られたときです。泣き顔も起こった顔も全部大切な子供の姿ですが、やはり笑顔は格別です。

自分の存在や設定保育が子供の笑顔を引き出せた瞬間は大きなやりがいを感じます。こんなにも笑顔あふれる環境の中で働ける仕事は、多くはないのではないでしょうか。

・子供の「特別」になれたとき

保育士を目指す人の殆どは、「子供が好き」という思いを持っている人ではないでしょうか。日中の殆どの時間を保育園で過ごす子どもたちにとっては、保育士は家族の次に安心できる特別な存在なのです。

大好きな子どもたちから「先生大好き!」といってもらえた時。笑顔で「先生〜!」と自分の元に走ってきてくれた時はとても嬉しいものです。疲れていても「保育士をしていてよかった」と心から思いますよ。

またクラス担任になると、自分のクラスの子供達は特別に可愛く感じます。そして、子どもたちにとっても、どんなにベテランで子供の対応が上手な保育士よりも、担任の先生は特別な存在なのです。

担任を持つと責任も重く仕事量も更に増えますが、子供との絆を常に感じられる担任の魅力は仕事量の多さにも上回ります。

・子供の成長を感じられた時

子供は日々成長しています。その成長を近くで感じられるのは保育士の特権です。また、1年を通して成長が見られることも保育士のやりがいの一つ。ひとりひとりの成長はもちろんですが、クラスとしてのまとまりも4月当初と年度末の3月では全く違います。

立派に卒園、進級していく子どもたちを送り出す瞬間は正に感無量です。

・保護者との関わりの中で感じるやりがい、魅力

子供は親の姿をよく見ているので、保護者と良い関係が築けていると、その子供との関係づくりもスムーズになります。

反対に保護者との関係が上手に築けていないと、その子供が保育園や保育士になれるまでに時間がかかることもあります。だからこそ、日々丁寧に保護者と関わり関係を築く必要があるのです。

そう入っても、保育園にはさまざまな保護者がいます。保護者との関係で悩むことも少なくありません。そんな中で、保護者との関係を築けたと感じる瞬間は大きなやりがいに繋がります。

・行事を成功させた達成感を味わえる

大きな行事をのりこえることは、子供だけでなく、保育士も達成感を味わうことができます。当日に向けて準備と話し合いを積み重ね、成功した瞬間。保育士同士の団結も強まりますし、保育士としての自信にも繋がりますよ。

行事に向けて頑張ってきたからこそ感じられる達成感ですね。

・同僚や先輩との関係の中で感じるやりがい、魅力

保育士の仕事はとにかく多忙です。だからこそ同僚とのちょっとした関わりがあるとやる気とやりがいに繋がります。

仕事内容が多岐に渡る分、自分の得意分野で認められる機会が多いことも保育士の魅力の一つです。そんな言葉をもらえると嬉しいですよね。今度は自分が後輩保育士や同僚のやる気につながる一言をか

けてあげたいですね。

5.保育士の大変なこと?

・保護者からのクレーム対応が辛い

保育士として、大切な仕事の一つとして「保護者との連携」が挙げられます。

保育園の送迎時や子供が体調を崩したときの連絡、個人懇談や参観日など様々な場面で保護者と関わることが多いものです。

ときには保護者とのトラブルが生じ、「子供のクラスのをかえてほしい」など、クレームに発展するケースもあります。

このようなことから保護者への対応が辛くなり、保育士をやめてしまうケースもあります。

保護者とのトラブルが生じた場合は一人で抱え込むのでなく、周囲の保育士や園長に相談しながら解決策を考えると良いですね。

・給与が安い!

保育士の仕事は子供の命を預かるという責任のある仕事です。

保育活動以外にも行事の計画、運営、園児管理や保護者対応、園内掃除など多種多様な業務があり、その仕事の多さに対して、給与が見合わないと考える方も多いのが現実です。

保育士の中には手取りで12〜13万と給与が低く、生活が成り立たないために、職種を離れる方もいます。

国としては保育士の待遇改善に目を向けており、全体の保育士の給与を2019年度よりも約1%(月額3000円程度)改善することや技能、経験に応じて、5000円〜40000円の給与改善なども実施しています。

正直なところ、処遇改善が導入されていますが、給与明細を見るたびに切なく思う現役保育士です。

・休みの日にもクラス担任から連絡が、休んだ気がしない…

複数担任の場合、平日の休みをとるとその日の様子をクラスラインで連絡がきます。クラスのことをしっかりと把握できますが、休みの日なのに仕事モードが抜けないのが現状です。

・休憩時間がない!

一般的な企業では、お昼や仕事の合間に休憩がありますが保育士は子供の昼ごはんの援助や子供から目を離せないこともあり、なかなか休憩をとる時間がない職業だと言われています。

仕事中にほっとできる時間がないために、疲れが顔に出てしまったりと不安に感じる保育士さんもいるかもしれません。

経営者の方の中には「保育士は休憩時間がないのが当たり前」と考えている場合もあるかもしれませんが、保育士が体調を崩さないためにも、休憩時間の確保に向けての取り組みが必要となるでしょう。

・体力がもたない

保育士は事務作業や制作活動が多い一方で、子供を抱っこしたり、園内掃除を行ったりと体力のいる仕事でもあります。

保育活動中に走り回っている子供を追いかけたり、泣いている子供をあやしたりとハードな業務が続くあまり、身体を壊してしまう保育士もイルようです。

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体力に自信があるうちは良いですが、年齢を重ねるごとに体力が続かずに、満足のいく保育活動ができないと悩む方もいるかもしれません。

身体をメンテナンスする時間を作るなどして、自分の身体を大切にすることで、持続的に保育士として働けるような取り組みを考えていきましょう。

6.まとめ

保育士は、0〜6歳の乳幼児の保育に当たることもあり、大変なことも多い仕事です。乳幼児への対応だけでなく、保護者対応、行事企画・準備などもあり、大変な仕事だと感じる保育士も少なくありません。また、給与も低いため自分のモチベーションも上げていかないといけない現状にもあります。

しかし、子どもたちの笑顔、保護者からの感謝など得た際にはやりがいと魅力は存分に感じられます。

自分の気持と考えをしっかりと持って、好きな仕事をすることをおすすめします。

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